2020年1月19日 東福寺塔頭霊源院さんを取材
霊源院さんは、京都市東山区にある臨済宗の大本山東福寺の塔頭寺院です。
こちらは、永代供養墓が人気のお寺です。
また、水子供養にも沢山の方がお越しになられていて、日頃からお参りの方々が絶えません。
今回も、お墓のこと永代供養墓のことなどについて、色々とお話をお聞きしてきました。
永代供養墓はお子さんのおられない方に人気のお墓というイメージがありますが?
今までの永代供養墓は、個人用や夫婦用のお墓として募集をしているところが多く、そのようなイメージがついてしまったと思います。
当院の永代供養墓は、人数の制限なく納骨していただけますので、家族代々のお墓として申し込みをされる人の方が多いです。
皆さん家族でお墓参りにお越しです。
臨済宗のお寺ですが宗派を問わない
在家の方の宗派を特に区別するつもりはありませんので、永代供養墓は当初から宗派を問わない募集をしています。
また、最近は無宗派といいますか、寺との縁がなかったために宗派にこだわらない方が多いようです。
永代供養墓の方には檀家を強要していませんので、新しくお墓を建てる人にはハードルが低いのかなと思います。
檀家というフレーズに抵抗を持っている方が多いのも事実です。
ただ、お墓のご縁でご葬儀に声をかけていただくことも増えましたので、皆さんとは、檀家さんのような良好な関係だと思います。
コロナ禍での昨年の合同法要は?
当院は毎年9月に合同法要をしておりますが、昨年はコロナで来られた方から順番にお焼香をしていただき自由解散とさせていただきました。
例年は100名近くの方がお越しになられて、本堂に席を設けていました。
1か月くらい前に、合同法要のお知らせを郵便でしておりますが、昨年は「欠席」の文字の横に、丁寧なコメントを添えた返信ハガキを沢山いただきました。
東福寺の中でも、合同での行事は次々と中止になりましたが、昨年は私一人でも法要をするつもりでいました。
本堂で1時間くらいお経をあげさせていただきましたが、30名くらいの方がお越しになり、とても励みになりました。
永代供養墓のお墓参りは?
永代供養墓といっても一般的なお墓と何も変わりません。
掃除をして、線香をあげて、花やお供え物を供えて、墓前で合掌して、ということになると思います。
当院では、お庭から本堂にお参りをしてからお墓に行っていただくことをおすすめしています。
何も強制しているわけではありません。
お庭には、たくさんの「わらべ地蔵さん」がおられます。
本堂の観音様に手を合わせて、お地蔵さんに触れていただき、朗らかな気持ちでお墓に行っていただければと思っています。
人は何故?お寺やお墓を参るのか?
お参りは誰からも強制をされて行うものではありません。
子供の頃から親に連れられて習慣になっている人もおらると思います。
そのような人は、特に理由など考えず思い立った時にお参りに行かれているのではないでしょうか。
供養とは何ぞや?お墓参りとは何ぞや?と考えるのもよいでしょう。
でも、あまり難しく考えても、仕方がないように思います。
亡くなられた人のことを思い出すというのは供養の原点かなと思います。
「あなたのことを、いつも思っていますよ」という気持ちを伝えに行くのが、お墓お参りではないでしょうか?
いつの時代も「あなたのことを思っていますよ!」と、家族や親族が伝え続けてきたから、日本人にお墓参りの習慣が根付いたのではないでしょうか。
ご住職のお話をお聞きして、お墓は家族にとって特別な場所であり続けてほしいと思いました。
御朱印のことや、水子供養のことなど、他にも話をお聞きしましたが、今回は特にお墓のことについてまとめさせていただきました。
取材をさせていただきまして、誠にありがとうございました。
関西霊園情報局