京都東福寺霊源院の永代供養墓紹介ブログ
お墓に苗字が違う方をご納骨
東福寺霊源院墓地で永代供養墓の受付をさせていただいていますオフィス石太郎です。
今日は11時から永代供養墓へのご納骨がございました。
このお墓は、16年前に奥様のご実家の両親のために建てていただいたお墓です。
ご両親には、男のお子さんがおられませんでしたので、永代供養墓を選んでいただきました。
16年前といいますと、永代供養墓がやっと認知され始めた頃でした。
今ではポピュラーなってきた樹木葬ですが、その頃はあまり聞く機会が無い時代でした。
本日納骨された方は、奥様のご主人様でした。
奥様のご実家とは当然苗字が異なります。
墓石に彫刻した家名と苗字が違う方の納骨
30年くらい前は「苗字の違う方は同じお墓に入るものではない」という人が多かったように思います。
一緒に入ることができない根拠は、筆者には正直よく解りません。
ただ、霊園や寺院によっては苗字の違う人を埋葬できないことを墓地使用規程で定めているところもあります。
真宗や浄土真宗は、本来はお墓を建てない宗派とのことですが、墓石の正面に「俱會一處」と彫刻することで、苗字の違う人は入っても良いというお墓のルールが存在します。
墓地使用規程で問題がない場合に、墓石に彫刻をした家名と違う苗字の人を埋葬する場合に一番重要なことは、親戚や家族の理解だと思います。
本日納骨されたお客様は、ご親戚も沢山お越しでしたので、皆さんの理解があった上でのご納骨だったと思いました。
埋葬者記録の彫刻について
墓石には、埋葬された方々を彫刻できるスペースがございます。
ただし、ご戒名などの彫刻をするかしないかは、墓地使用者が任意に選択していただけます。
本日のお客様は、3か月くらい前だったと思いますが、墓石に戒名などの彫刻をお聞きいたしました。
墓石に彫刻する一般的な埋葬者記録の内容は以下の通りです。
- 戒名(法名・霊名)
- 俗名
- 死亡年月日
- 享年(行年)
最近では、お葬式にお坊さんを呼ばない方もおられて戒名の無い人もおられます。
この場合は、戒名の彫刻をいたしません。
墓石の正面文字には「〇〇家之墓」と彫られている場合が多いのですが、正面文字に家名を彫刻しているお墓に俗名を彫刻する場合は、アンダーネームだけを掘るのが一般的です。
余談ですが、お位牌を見ると俗名はフルネームで書かれています。
これは、お位牌の正面には戒名が書かれていて、家名が書かれていないためです。
ただし、戒名の無い人の場合は、正面文字が家名であってもフルネームで彫刻する方が多いように思います。
これは、文字数の問題で「太郎」「花子」など2文字だと、彫刻する際の全体のバランスが悪いのが理由です。
本日ご納骨のお客様は、俗名をフルネームで彫刻させていただきました。
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担当 柳田 貴人
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近鉄東寺駅近くの墓石店
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電話 075-693-7345(10:30~18:00)
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