当サイトがお坊さんに聞いてみました!
樹木葬についてあれこれ
ご相談者に代わって、いただいたご相談を直接お坊さんに聞いてみました。お答えいただいたお寺は、奈良県大和郡山市の『速成寺』さんです。
お坊さんに聞いてみました
Q. 樹木葬って、どのようなお墓ですか?
A. 自然葬は古来からの埋葬方法です
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昨今の少子高齢化、核家族化の影響で、お墓の継承や墓守が困難な時代を迎えています。
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墓守の心配をしなくてもよい樹木葬は、時代のニーズにあったお墓といえます。
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樹木葬とは、樹木のもとに遺骨を埋葬する葬送方法(自然葬)です。
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通常のお墓は墓石が墓標ですが、樹木葬は樹木が墓標になります。
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墓石を必要としない分、費用の負担を抑えることも出来ます。
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樹木葬は今流行りの自然葬の一つと取り上げられていますが、「○○家代々の墓」が一般的になったのは昭和以降です。
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それ以前では、墓石を持つお墓は一部の階級に限られていました。
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樹木葬などの自然葬の普及は、最近の時代背景の中、家単位のお墓から個々のお墓として、日本古来の埋葬方法に戻りつつあるとも考えることができます。
Q. 樹木葬のお参り方法は?
A. 作法にこだわらず自由にお参りください。
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樹木葬墓地でのお参りは、通常のお墓と違い、墓石の掃除や除草などは必要ありません。
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仕事帰りや買い物途中などに、手ぶらであっても気軽にお参りしていただけます。
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ただし、遺族の方々にとりましては、とても大切な場所ですので、みんなが定期的に集い、時には静かに時を過ごし、時には語らう場であればと思います。
Q. 樹木葬墓地を選ぶ心得は?
A. 墓地により様々なタイプの樹木葬
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実際に何か所か見学した上で、自分の理想の場所を探されることをおすすめいたします。
関西の樹木葬の大半は、里山型の一人一本の苗木や低木を植えるのではありません。
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霊園の敷地の一部を樹木葬専用区画にして、中央に立つ一本の樹木を墓標にして周囲に埋葬するタイプが主流です。
民営の霊園では、期限付きのところが多く、早いところでは13年を機に別の場所に遺骨を移され、合葬・合祀されます。
樹木葬墓地に埋葬後どのように管理・供養されるのか、期限が決まっているのか、お参り方法など事前に確認することが重要です。
樹木葬の利点
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お墓の継承、墓守を必要としないため、身寄りがない独身の方も安心です。
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自然葬として、大地に還る本来の埋葬方法です。
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樹木が墓標のため、沢山の方に手を合わせてもらえます。
樹木葬の注意点
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個人墓ですので、家単位で継承のお墓を御希望の方にはおすすめできません。
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自然葬として一度埋葬すると、遺骨を取り出すことは出来ません。
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何も残さない埋葬方法なので従来のお墓と異なり形に残りません。
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石材店が主導で運営しているような霊園では、石のプレートや石室を設け、本来の自然葬とは少しかけ離れた樹木葬も多々あり、一定の期間が過ぎると合葬・合祀されてしまう所もあるので注意が必要です。
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ご教示いただいたお寺は
近鉄電車「郡山駅」徒歩10分 -
日蓮宗 速成寺
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奈良県大和郡山市南郡山町397番
電話 0743‐55‐2111
公式 http://www.sokujouji.jp/