和歌山市の城下町のお寺「延壽院」の合同墓
2018年3月7日に、和歌山市のある真言宗のお寺「延壽院(えんじゅいん)」さんに行ってきました。
今回は、境内墓地に建つ「合同墓と永代供養墓」の複合型墓所『みんなの共同納骨苑(浄光苑)』の取材です。
合同墓へのご納骨をご希望の方は、宗教宗派を問わず受付をしています。
当日は車でお邪魔しましたが、お寺の専用駐車場がとても広くて、法事などで一度に数台の車で行かれたとしましても、駐車スペースに困る事は無さそうです。
駐車場に車を置き、お寺の境内に入りましたが、敷地内の左側にも駐車スペースがありました。
「こうやくん」に迎えられながら、左手に進むと寺務所の入口がございます。
ご見学にお越しの方は、こちら寺務所でお尋ねください。
ご住職にご案内いただきまして、先に本堂を見学させていただきました。
大変立派な本堂で、広い本堂内には200名以上の方が一度にお入りいただけるそうです。
法要の後などに、ご休憩いただくお部屋は人数に合わせて部屋を仕切ってご利用いただけるそうです。
みんなの共同納骨苑(浄光苑)のある境内墓地の入口には、「墓まもり地蔵さん」が並んで立たれています。
駐車スペースから墓地はすぐ近くで平坦路ですので、ご高齢の方でも安全にお参りいただけます。
「みんなの共同納骨苑」と「浄光苑」という名称について尋ねてみました。
和歌山市に合同墓の申請をした際に提出した名前が「浄光苑」という事でした。
ご住職は、日頃皆さんがお参りしやすいような環境づくりを心がけておられるのですが、皆さんに身近に感じていただき親しみをもっていただけるように「みんなの共同納骨苑」という名前も使われているそうです。
写真は、みんなの共同納骨苑第一期募集塔の前で合掌する楠見ご住職です。
大変実直な感じのご住職で、緊張されているのか?、、全ての写真が目を閉じた硬い表情のものばかりでした。
1時間弱の間、お話をさせていただきましたが、筆者の質問にも丁寧にお答えいただき、とても親切に対応していただきました。
こちらの合同墓ですが、ご希望の方には(別途費用が必要)基壇の上にお位牌型墓石を建立していただけます。
墓石の下部にある台石部分の中が空洞になっていまして、そちらに「のど仏」やご遺骨の一部を入れていただけます。
すべてのご遺骨を合祀せずに一部を分けることで、もしも将来に子孫の方がお墓の移転を申し出られた際には、ご遺骨の返還も可能だと、筆者は思いました。
一般的な合同墓の場合は、他の方のご遺骨と混ざり合ってしまいますので、当然ご遺骨の返還には対応できません。
お祖父さんが安住の地として建てたお墓も、お孫さんの代になって引っ越しをされるケースはよく耳にします。
「みんなの共同納骨苑」をお申込みの方で跡取りのおられる方には、お位牌型墓石は良い選択肢の一つだと思いました。
また、郷里のお墓の「墓じまい」をお考えの方は、ご先祖様のご遺骨の受け入れ先としておすすめいたします。
お位牌型墓石に、お墓のあった住所などを彫刻し後世に残すことができます。
「墓じまい」を計画されていて「何も無くなってしまう」という事に抵抗を覚える方にはにもこの墓石は良い選択肢になると思いました。
上の写真左側は、お墓参りの際の貸バケツ等とお手洗いです。
右側は、境内の外にある延壽院専用駐車場(無料)です。
延壽院さんは、紀州徳川家ゆかりのお寺との事でした。
延壽院の境内に建つ「摩利支天堂」には、三つ葉葵の幔幕がございました。
和歌山市近郊で、永代供養のお墓をお探しの方は、一度ご見学をされてみられたらいかがでしょうか。
取材当日は、急なご葬儀などでお忙しい中で、大変親切な対応をしていただきありがとうございました。
楠見ご住職様には、この場を借りて御礼申し上げます。
- 取材・執筆
- 関西霊園情報局運営
- 有限会社オフィス石太郎
- 柳田 貴人