関西霊園情報局の供養コラム
水子供養しないとどうなる?
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コラムの目次
水子への不安
キーワード「水子供養」で検索しますと、水子供養しないとどうなる?というワードが表示されました。
「水子供養をしないと悪いことが起こるのではないか?」と、多くの方々が不安を持たれた結果で表示されたのではないかと想像いたしました。
流産をされてしまった方や訳あって中絶をされた方の中で不安を抱えていらっしゃる方が検索をされたのかも知れません。
昭和30年代だったと思いますが、一部の寺院が不安をあおるような過激な発信をしていたようです。
かれこれ半世紀が経ちましたが、まだ影響が残っているようです。
水子供養しないとどうなる?
結論から申しますと、現状と何も変わりません。
不安のない方、不安を抱えておられる方、水子供養をした方が良いと思っている方、水子供養はしなくても良いと思っている方など、様々な方がおられると思いますが、現状と何も変わらないということです。
少し冷たい表現になってしまったかもしれませんが、疑問や不安を持っておられる方は何か行動を起こさないと現状は変わらないのではないかという提案をさせていただきたいのです。
そもそも供養とは?
故人を供養することと、お祓いは違います
Wikipediaによりますと「祓(はらえ、はらい)は、神道の宗教行為で、天津罪・国津罪などの罪や穢れ、災厄などの不浄を心身から取り除くための神事・呪術である」と書かれています。
水子供養での供養は、追善供養といって追善は「追福修善」を略した言葉です。
ここにいる自分達が故人を慕い思い続ける。
私達が「善事(ぜんじ)」を収めて「供養(お供えや回向など)」を施す。
故人に向けて冥福をお祈りすることが追善供養です。
供養とお祓いは、本質的に全く違います。
水子さんを故人と考えるかどうかで、宗教の勉強をされている方の中には異論のある方がおられると思います。
筆者は、間違いなく宿った命ですので故人として供養をしてあげるべきと思っています。
追善供養のすすめ
日々の生活の中で、自己と他者を分け隔てることなく隣人に親切に接したり、思いやりの心で他者の手助けをする事も大きな善事であり追善供養へとつながります。
このような他者を思いやる行動が、故人へも巡るといわれています。
生命(いのち)の大切さをしみじみと感じ、他の人に優しく接する気持ちになられましたら、それは水子さんから私達に巡らされた功徳なのです。
まとめ
「水子供養をしないとどうなる?」というテーマで記事を書かせていただきました。
このテーマに大きな違和感を感じたことが、この記事を書かく動機になりました。
もしも不安を抱えている方がおられましたら、ご自身の気持ちはいったん横に置いておいて、生まれてこなかった命の分まで他の人に優しく接していただければと思います。
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担当 柳田 貴人
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近鉄東寺駅近く
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電話 075-693-7345(10:30~18:00)
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