お墓豆知識

関西霊園情報局 お墓のコラム

離檀料って何??

少子化や核家族化の中で「墓じまい」を検討されている方が増えています。

寺院の境内にお墓があって墓じまいを検討されているご相談で、「離檀料」についてのお悩みの方が、けっこう多くおられます。

最近では「離壇料」という言葉が独り歩きをして、あちこちで悩みの種を蒔いているような感じも致します。

筆者が墓石業界とご縁をいただいた30年前には「離檀料」という言葉を聞いたことがありませんでした。

近頃は終活をされる方が増えて、墓じまいを考える方が増えた頃に「離檀料」という言葉を聞くようになりました。

つい最近の話になります。

ご質問の多くは「離壇料」の相場についてですが、もともと習慣化している事柄ではありませんので相場もありません。

ご質問をいただいた際は、「まずは、ご住職にお墓撤去のご相談をされてみてはいかがですか?」とお話いたします。

大半のお客様は「ご住職より離壇料のお話はありませんでした」と、ほっとされています。

そもそも離檀料とは?

お墓を引き払い、今後は法事の依頼をしないのであれば、それ相応のお金をお寺に払ってください?という意味でしょうか?

離壇料を拒否した場合、多くは「私(ご住職)は、いらないと思っているのですが、檀家が決めたことですから・・・」という返答があるようです。

お客様より、このような話をお聞きするたびに、いつも疑問に思うことがあります。

墓じまいを計画しているお客様も檀家のはずなのですが、何故?檀家であるはずのお客様に「離壇料を取り決めた内容」が通達されていないのでしょうか?

離壇する際に檀家さんが負う義務でしたら、檀家さん全員がルールを共有するのが当然ではないでしょうか。

通達されていないのであれば、そのお客様は本当に檀家さんなのでしょうか?

このような行き違いがある中では、離壇料を求められたお客様は、決して良い感情を持つことはありません。

核家族が当然の時代では、お墓の承継者を希望する人は、これからも減ると予想されます。

そのお寺さんをよく思わない方が増えますと、時代の流れ以上に人は離れていくかもしれません。

トラブルや離壇される方との険悪な関係を避けるためには、役員会での取り決められた詳細を各檀家さんに通達し、事前に承諾された環境の中で離壇料を求める必要があるのではないかと思います。

ピンポイントエリア検索

京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
滋賀県
和歌山県
三重県
愛知県