生前にお墓の確保をお考えの方へ
一昔前は、生前にお墓を確保することを、故事に習って「寿陵」を例にあげた紹介がされていました。
寿陵が行われていた時代では、お墓は権力の象徴であり、威厳を示すためにも生前に建てられた方が都合が良かったという側面も考えられます。
いずれにせよ、生前に自身のお墓を建てたり、大掛かりな墓所を造るなどは、かなり昔から行われてきました。
生前にお墓を確保するメリット
生前にお墓を確保しておくと、いくつかのメリットがあります。
一般的なお墓と永代供養墓では条件が異なります。
ここでは主に永代供養墓を確保した場合のメリットを紹介します。
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霊園や寺院によって、環境や墓地使用条件が異なるため、家族に合った条件のお墓を時間をかけて吟味できます。
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どの霊園や寺院も、墓地の区画数は限られていますので、受付期間内に人気のお墓を確保することが出来ます。
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夫に先立たれた場合には、夫の親族からの意見や影響を受けにくいメリットがあります。
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寺院墓地の場合は、お墓が縁で住職との関係を築けて遠慮なく仏事の相談をしていただけます。
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子供への経済的負担を軽減します。
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資産のある方は、お墓や仏壇の購入は相続税の節税につながります。など
生前にお墓を確保する際の注意点
申し込みをする前には、使用規程や管理規程などのお墓を使用する際の規程事項を十分確認してください。
永代供養だから安心だと考えずに確認を!
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墓所の使用期間(期限)を定めた規程
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墓地管理料や維持費の有無に関する規程
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埋葬可能人数を定めた規程
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墓地使用者が死亡時の承継に関する規程
使用規程を確認し、ご自身が希望する内容かを十分確認しておく必要があります。
やはり家族の同意が大切です
核家族化の中で墓所の確保を考えた場合、やはり場所の選択に苦慮される方が多いようです。
子供のためを思って、お墓の確保を考えている方が大半だと思いますが、うまく真意が伝わらずにジレンマを感じている人も多いようです。
仕事がら、ご夫婦でお墓の見学に来られたお客様よりお話を聞く機会が多いのですが、参考にしていただけそうな例をアドバイスを含めて紹介させていただきます。
参考例とアドバイス
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本心だとは思いますが、子供さんに対して「あなたの為を思って、お墓を建てておこうかと考えているのよ・・・」を、強調しすぎると子供からの同意を得ることは難しくなるようです。
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私が子供の立場でしたら、せめて「私達が気に入った場所だから・・・と言ってくれないかな?」と、その場にいたら思うと想像できます。
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両親が気に入った場所という前提で家族会議をする場合と、子供の為に墓を買うという前提で話し合うのでは、話の流れが変わって決裂してしまい、お墓の話はタブーになるケースが多いようです。
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結果として、お墓の確保を先延ばしすることになったとしても、両親のお墓についての子供さんの素直な意見を聞くことが出来ましたら有意義な時間といえます。
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話し合いの際には、墓地の立地・環境・必要な費用が書かれた資料や、墓地の規程(規約)を準備し、子供さんが質問をしやすい雰囲気を整えることが大切です。
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担当 柳田 貴人
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近鉄東寺駅近く
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電話 075-693-7345(10:30~18:00)
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毎週火曜日・第2第4水曜日定休