お墓豆知識

永代供養墓と家族墓について

今でも、永代供養墓といえば承継者のおられない方のためのお墓という印象をお持ちの方がおられるのではないかと思います。

また、永代供養墓=合祀墓と思っている人もおられるようです。

  • 永代供養墓とは?

  • 埋葬された人の定期的な供養を継続して行い、墓石が長期間撤去されないお墓をいいます。

  • 墓石が長期間撤去されないために、永代供養墓では墓地管理料を前納する永代管理を採用していますので、先々の維持費は不要です。

永代供養墓は、このようなお墓をいいますので、外観からは一般的なお墓と区別できないものもあります。

永代供養墓は個人墓・夫婦墓から家族墓へ

40年くらい前に、永代供養墓という名称のお墓ができました。

その頃は、承継者のおられない方を対象にした個人墓や夫婦墓を主体にした募集が行われていました。

また、その頃はまだ唯一無二のお墓だったために、遠方にお住いの方からのお申込みをいただく子tが多く、お墓参りできない方も安心のお墓というアピールがされていたと記憶しています。

そのことがあって、今でも永代供養墓は承継者のいない方のお墓という印象が根強く残っているようです。

20年くらい前からは、人数制限なく使用していただける永代供養墓ができてきました。

当時はまだ、承継者のおられない方からのお申し込みが多かったのですが、終活が盛んにおこなわれるようになった頃より、家族のお墓として永代供養墓を検討する方が増えてまいりました。

終活の普及は、郷里のお墓の墓じまいを検討される方々の後押しにもつながりました。

墓じまいされたご先祖様の移転先として、まずは永代供養墓を確保し、先々は家族のお墓としての使用を予定する方も増えています。

核家族の時代に対応した家族のお墓

核家族が一般的になってまいりますと、新しくお墓を建てても次世代にお墓をバトンタッチできるかが心配になります。

  • 従来型お墓の心配な部分

  • 従来の一般的なお墓では、定期的な墓地管理料の納付が必要でしたので、長期間の墓地管理料の未納は墓石撤去のリスクがあります。

  • 離れて暮らす子孫がお墓の面倒を見てくれないかもしれない。

永代供養墓では、永代管理を採用していますので、墓地管理料が未納になることはありません。(但し、墓地によっては期限を設けた永代管理もあります)

また、遠方からの移動にも適した主要な駅から近い場所にある墓地を求める方が増えてきています。

生前にお墓を検討されている方の中には、合祀のお墓に抵抗を感じる方が多いのではないかと思います。

このような理由で、最寄り駅からも近い場所にある永代供養墓が承継者のおられる方々から支持されるようになってまいりました。

まとめ

火葬の普及と共に、墓石は家族代々で使用するものという考え方が長く続いてまいりました。

昨今の少子化や核家族化の中では、従来のお墓の在り方ではお墓の維持や納骨された方々のお供養を続けることが難しくなってまいりました。

核家族の時代では、自分たち夫婦のお墓として生前に確保したが、先々に子供たちがこのお墓に入るかどうかは、子供の意志に委ねるという新たな家族墓の在り方が主流になってきているようです。

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