永代供養墓に納骨された方のお墓参りについて
最近、大学生の方々と意見交換をする機会がありました。
永代供養墓についての印象をお尋ねしましたところ、
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お参りが不要なお墓
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永代供養墓に納骨することで供養の負担がない
このような意見が多かったことに驚きました。
若い方々には日頃関わることのないテーマのため、誤解されていても仕方ないと思います。
核家族が進む中では、日頃接触のない祖父母の介護や死が、お孫さん世代には負担と映ってしまう環境も何となく理解できます。
中には、定期的なお墓参りを希望する若い方や、お亡くなりになった祖父母のご冥福を願うお孫さん世代の方々もおられるのではないかと思います。
当サイトでは、現代の生活環境に適した永代供養墓の紹介やお参りの方法を紹介させていただくことにいたしました。
永代供養墓のお参りの方法
ここでの永代供養墓は、墓石タイプのお墓を差します。
一般的なお墓同様に、花立てや線香立てがついているお墓は供花や線香を用意して下さい。
ローソク立てがついているお墓の場合は、ローソクも用意しておきます。
墓石は、納骨をされた方々が眠る家ですので、水をかけて綺麗に掃除をして下さい。
掃除を済ませた後に、お花をお供えし、線香やローソクもお供えいたします。
墓前で合掌をします。
果物やお酒などをお供えされる方は、お参り後に持ち帰ってください。
樹木葬でのお参りの方法
樹木葬は大きく分けて樹林葬と都市型樹木葬に分かれます。
樹林葬とは、寺院の裏山などに納骨をして目印として納骨した場所に植樹をする埋葬の方法です。
お参りの方法は寺院が決めたルールに従っていただくことになりますのでご住職にお尋ねください。
植樹をした場所にお参りする場合は、火気厳禁になりますので線香やローソクはお供えしません。
都市型樹木葬の場合は、区画の中央付近に共有の礼拝場所を設けた設定のものが多く、この場合は供花や線香をお供えいたします。
お亡くなりになった家族や周囲に埋葬されている他の方々に向かい合掌をします。
室内墓地でのお参りの方法
室内墓地では、大きく分けてお仏壇タイプとロッカータイプに分かれます。
ただし、機械式など墓地によって様々なタイプもありますので、お参りの方法は墓地管理者に確認をして下さい。
まず注意点としては、お参り可能な時間が決まっていて、それ以外の時間は施錠されている場合が大半です。
似たようなケースとして、店舗の営業時間がありますが、お参りに行かれる際には事前に営業時間を調べておいてください。
お仏壇タイプのお墓は、花立てが付属している場合は供花を用意します。
ローカータイプの場合は、共有の礼拝場所に備え付けの献花台や花立てがある場合は供花を用意します。
室内墓地の多くは、消防法により線香が使用できない場合があります。
線香や線香の代用品の有無については、墓地管理者にお尋ねください。
お仏壇タイプ、ロッカータイプを問わず壁一枚向う側には、お墓同様にご遺骨が安置されていますので、合掌をします。
合祀墓の場合
合祀墓の多くは、共有の礼拝設備を備えています。
花立てや線香立てなど、皆さんで使用するものですので大切に取り扱ってください。
一般的な合祀墓では、沢山の方々が埋葬されています。
花立てが空いていない場合は、誰かがお供えをされた枯れたお花を処分して、そこをお使いください。
墓石に鳥のフンなどが付いていたり著しく汚れている場合は綺麗に掃除をして下さい。
墓前に立ち、家族やその他埋葬されている方々に向かい合掌いたします。
まとめ
墓石タイプの永代供養墓、樹木葬タイプ、室内墓地タイプ、合祀墓タイプとも、多くの方々が利用する施設内にあります。
霊園や施設では、使用規程などのルールがございますので、まずは使用規程を読んで解らないことは墓地管理者にお尋ねください。
当サイトでは、お墓参りの習慣が次世代に引き継がれていく事を願っています。
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担当 柳田 貴人
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近鉄東寺駅近く
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電話 075-693-7345(10:30~18:00)
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毎週火曜日・第2第4水曜日定休